無題

生きている実感が欲しくて全てをつぎ込めるくらい夢中になれるはずだと思って、東京に出て来た。でも、私がついた仕事はそういうものじゃなかった。本当はもっと早くに気付いていたけど、口に出すと耐えられない気がして、一年経とうとしている。この仕事を始めてから、毎日嘘をついて過ごしているし、バラエティを見て笑えなくなった。すごく悲しい。1番悲しいのは、家族と友人に嘘をつくこと。20歳だった私が21歳になって、毎日このままでいいのかと問いかけている。正直怖い。怖いまま明日は来る。また嘘をついて過ごす。うそ、ウソ、嘘。嘘つきは嫌だ。未来が暗い。